朝の始まりは、キッチンから。
お腹を空かせた息子が起きてきて、朝ごはんの準備をしながら、一日が始まっていく。
時計を気にしながら動く、少しバタバタな朝。
それでも、やわらかい光が差し込むキッチンに立つと、不思議と気持ちが少し落ち着く。
眠そうな息子に声をかけながら、朝ごはんを並べて、自分の準備をする。
気づけば毎日同じような朝だけれど、その繰り返しが、今のわが家の暮らしなんだと思う。
はじめまして。miyuと申します。
昨年、中古マンションを購入し、フルリノベーションをして、夫と息子の三人で暮らしています。
夫は単身赴任中なので、平日は息子とふたり、週末になると家族三人の時間が戻ってくる。
そんな毎日の真ん中に、いつもキッチンがある。
産休からあけて、仕事を始める前は、息子と家で過ごす時間がほとんどだったこともあって、今みたいに時計を気にすることも少なかった。
私がキッチンに立っている横で、息子がおもちゃを広げて遊んでいたり。
なんでもない時間だけれど、ああいう朝の空気感が結構好きだったなと思う。
でも、仕事を始めてからは朝の過ごし方も変わった。
朝ごはんの準備をして、自分の支度をして、息子の準備もして。
「あれやったっけ?」と思いながらバタバタ動いている日も多い。
前みたいな余裕はなくなったけれど、それでもキッチンに立つと、一日が始まる感じがする。
短い時間でも、息子の気配を感じながら過ごす朝の時間が、今の自分にとっては大事な時間になっている。
わが家のキッチンは、ウッドワンの「スイージー」。
家づくりを考え始めたときから、「木のキッチンがいい」という気持ちはかなりはっきりしていた。
叔母がウッドワンのキッチンを使っていたこともあって、自分の中では自然と“木のキッチン=ウッドワン”というイメージがあった気がする。
ショールームへ行ったときも、ほとんど迷わなかった。
選んだのは、オークのスイージー。
ショールームで実際に見たとき、木の質感や空気感が想像以上にしっくりきて、「やっぱりこれがいい」と思ったのを覚えている。
取っ手や面材、ひとつひとつにちゃんと木のあたたかさがあって、まだ家が完成していない段階なのに、ここで暮らす景色が自然と想像できた。
木のやわらかい雰囲気や、整いすぎていない感じ。 新品なのに、前からそこにあったみたいに空間になじむところも好きだった。
実際に暮らしの中で使い始めてからは、もっと好きになった気がする。
もちろん、水ハネや汚れが気になる日もある。
小さい子どもと暮らしていると、「きれいに使う」はなかなか難しい。
でも、1日の終わりにキッチンを綺麗にリセットする時間も、今では自分にとって大事な時間になっている。
全部が片付いて、何もないキッチンを見ると、「今日も終わったなぁ」と少しホッとする。
朝はまたバタバタだけれど、一度リセットされたキッチンに立つと、不思議と気持ちも整う気がしている。
まだ使い始めて半年ほどのキッチン。
これから少しずつ増えていく小さな傷や、木の変化も含めて、今はわくわくしている。
昼
昼のキッチンには、また違った時間が流れる。
休みの日には、ときどき息子と一緒におやつをつくる。
小さな手で材料を混ぜたり、ときには粉をこぼしたりしながら、夢中になっている姿。
「じぶんでやる」と言いながら、一生懸命手を動かす姿に、思わず見入ってしまうこともある。
もちろん、片付けは増えるし、思ったより時間もかかる。
余裕がない日は、「今日はやめておこうかな…」と思うことだってある。
それでも、この時間はきっと長くは続かない。
少し前までは毎日当たり前のように一緒に過ごしていたけれど、仕事を始めてからは、こういう時間が前より特別に感じるようになった。
木のキッチンって、不思議とそういう時間に合う気がしている。
完璧にきれいに使うというより、少しずつ暮らしの跡が残っていく感じ。
だからこそ、多少の手間や汚れも含めて、この時間を大切にしたいと思う。
夜
夜になると、また少し違う空気が流れる。
平日は息子とふたりで夜ごはんを食べて、お風呂に入って、寝かしつけまで進んでいく。
毎日余裕があるわけではなくて、とりあえずごはんを出して座るだけで精一杯、みたいな日も普通にある。
でも週末になると、家族が揃う。
夫は単身赴任で普段は離れて暮らしているので、家族三人で過ごす週末は、わが家にとって特別な時間だ。
同じキッチンでも、人が揃うだけで空気が少し変わる気がする。
夫がキッチンに立つこともあって、そのときは平日より少しゆったりした時間が流れる。
私はダラダラさせてもらったり、息子と遊んだり。
なんでもない時間だけれど、「ああ、週末だなぁ」と感じる瞬間でもある。
平日は息子とふたりで過ごすことが多いからこそ、三人で同じ食卓を囲めるだけで、なんだか少し特別に感じる。
賑やかな会話があるわけじゃなくても、「みんないる」という空気に、自然と安心しているのかもしれない。
朝、昼、夜。
そして平日と週末。
同じキッチンでも、流れる時間は少しずつ違う。
仕事を始めて、暮らしのリズムは変わった。
前みたいにゆっくり過ごせない日も多いし、毎日きれいに整った暮らしなんて全然できていない。
それでも、キッチンに立つ時間の中には、その時々のわが家らしさがちゃんとある気がしている。
息子とふたりで過ごす平日も、家族三人が揃う週末も。
慌ただしい朝も、一緒におやつをつくる昼の時間も。
全部が、今のわが家の暮らしなんだと思う。
これから先、息子が大きくなったら、一緒にキッチンに立つ時間も少しずつ変わっていくのかもしれない。
家族の過ごし方も、今とはまた違った形になっていくと思う。
それでも、このキッチンが、わが家の真ん中であることはきっと変わらない。
離れて過ごす時間も、同じ場所に集まる時間も大切にしながら、この家と、この木のキッチンとともに、これからの日々を重ねていきたい。
𝟣𝟫𝟫𝟨年生まれ。北海道出身。
宮城県仙台市にて、70㎡ 中古マンションを購入し、リノベーション。看護師として、1児の母として、日々奮闘中。
Instagram:@__myuuu0