新陳代謝や免疫力がアップ。植物の香りをまとう入浴剤
春仕事の一つとして、連載初回でご紹介した八重桜の塩漬け。後編をお届けします。
こんにちは、木下和美です。
私は鍼灸師、柔道整復師、アロマセラピストでもあり、健康に役立つ習慣として入浴をお勧めしています。
40℃ほどのお湯に入浴することで、体が温まり血流が良くなるので、新陳代謝や免疫力がアップします。心身ともにリラックスするので心や体のメンテナンスにはピッタリです。
より効果的に入浴するために、植物の香りを賦香(ふこう:香りを加えた)した入浴剤をお勧めしています。植物から芳香成分を抽出したエッセンシャルオイル(精油)を加えてアロマテラピーを楽しまれるのもいいですね。
身近な入浴剤となるのはお塩。
手のひらいっぱいのお塩をお湯に溶かし入浴すると体が温まり汗も出ますし、湯冷めしにくくなります。
さっとお湯に溶かしたい場合は粗塩タイプのお塩を使いますが、お風呂にじっくり浸かりたい場合は、塩の粒がきらきら溶ける様子を眺めて楽しめる岩塩タイプがおすすめです。
桜の塩漬けがあれば、桜の香りを楽しめるバスソルトが簡単に作れます。
桜のバスソルトの作り方
材料
クリスタルソルト(細かい天然塩でも良い)
クチナシ赤
少量の水
桜の塩漬け数輪
一緒に容器に入れておくだけでお塩に桜の香りが移り、ふわっと春の香り漂う可愛いバスソルトになります。
もっと香りを強くしたい場合は、桜の塩漬けを作る際に塩を多めに入れ、じっくり香りを移した塩を入浴剤として使用すると良いですよ。
ぷかぷか浮かんだ桜の香りを楽しみながら入浴してくださいね。
桜の宝石石鹸
電子レンジで溶かして作る桜色の透明な宝石石鹸。
素材を混ぜ混めば、手軽に石鹸作りを楽しめます。
材料
MPソープ*80g
桜塩ひとつまみ
水少量
クチナシ赤(食紅)少々 0.2gほど
型としてシリコンの型もしくは紙コップなど
*MP:Melt(溶かす)、Pour(注ぐ)電子レンジで溶かして型に入れて固める石けん素地のこと
カットしたかけらをネットに入れたり、かけらを紙コップに集めて電子レンジで溶かして固めたりしてまた楽しむこともできます。
おためし
木下さんの春の連載(前編/後編)いかがでしたが?
編集部のほうに、こちらも完成品を届けていただいたのでさっそく使ってみました。
宝石石鹸のほうは、お皿に並べると本当の宝石のようにキラキラしています。
水に塗らすと、より透明感が増しました。
こちらもぜひ、桜の季節に作って楽しんでみてくださいね。
前編記事はこちらから
石鹸デザイナー アロマティカラボ代表 木下和美
生活の中にアロマテラピーを取り入れる方法を提案するために、2006年アロマサロン&スクールアロマティカをオープン。
2013年には化粧品製造業、化粧品製造販売業の許可を取得し、手作り化粧石けんのお店アロマティカラボをオープン。
アロマクラフト作りの中でも手作り石けんの人気が高く、海外や県外からも受講者が来訪。
日本全国をはじめ韓国・北京・香港・台湾・マカオ・インドネシア・ドバイ・ロシアにもレッスンで招致されている。
関連著書は、「あなたの誕生石がつくれる ジュエルせっけんキット」 (ポプラ社)「ハンドメイドの宝石せっけんの教科書」(エクスナレッジ)など多数。