2023.04.07
泡と香りで暮らしを彩る 手づくりせっけん #01
春 前編_桜の塩漬けとよもぎの手ごね石鹸
石鹸の柔らかい泡や優しい香りが大好きで、日々幸せだなぁと感じているという木下さん。連載第1回目は、春の楽しみでもある桜をアレンジした石鹸のレシピを教えていただきました。
雪が溶け、陽が長くなり、春の匂いがしてくるとわくわくします。
こんにちは、木下和美です。
今年は2月の終わりには近所の桜が数輪咲いていて、春が来るのが子供の頃より早くなった感じがします。
春の楽しみは沢山あり、私は春仕事の一つとして毎年八重桜の塩漬けを作っています。

八重桜というのは品種ではなく、たくさんの花びらが重なって八重に咲く桜の総称だそうで、私の住む新潟ではゴールデンウィーク前の4月下旬には染井吉野が葉桜になり、八重桜が見頃となります。
桜を少しでも長く身近に楽しみたいという気持ちから、父の実家の八重桜を毎年摘ませてもらい、桜の塩漬けを10年程作り続けています。
石鹸教室を開いているので、つい生徒さんの分もと思い沢山作ってしまうのですが、数輪の桜で作っても桜の良い香りを楽しめます。
これを使った桜の香り漂う入浴剤の作り方を1つと
桜の塩漬けを作る際にできる桜のエキスと香りを含む塩を使ったレシピを2つ
前編、後編の2回の連載に分けてご紹介いたしますね。
まずは、こちらから。
桜の塩漬けの作り方
材料
八重桜150g
天然塩45g (使用する桜の30%)
酢50 cc





レモン汁、酢、白梅酢、赤梅酢などが使用できますが、赤梅酢を使うとより赤が濃くなり、綺麗なピンクの桜の塩漬けとなります。


完成した桜の塩漬けは桜茶・桜ご飯・桜のスイーツを作り楽しむ方が多いと思いますが
この桜の塩漬けを使用したアレンジしたレシピがあるので、つづいてご紹介しますね。
桜の塩漬けをトッピング よもぎの手ごね石鹸
春の楽しみとして家族みんなで作ると楽しい手ごね石鹸。
黙々と作業しながらいつも以上に家族との会話も弾みます。
粘土をこねると脳がリラックスすると言われていて完成する頃には作り上げた達成感も得られます。
よもぎの手ごね石鹸の作り方
材料
石鹸50g
精製水 25g
コーンスターチ30g
よもぎパウダー1g(お好みのハーブやクレイを適量 1g ほど)
桜の塩漬けで漬け込んだ桜の塩 ひとつまみ
お好みのエッセンシャルオイル 5滴


(手を切らないように作業してくださいね。)




平に伸ばしクッキーの抜き型で抜いても可愛いです。
最初に作った、桜の塩漬けを載せればできあがりです。

色付きのパウダーを使うと、色とりどりの石鹸がつくれますよ。
いかがでしたでしょうか?
おためし
編集部のほうに、完成品を送っていただいたので、さっそく手ごね石鹸を使用してみました。
手を洗っている間、桜のいい香りがして、洗いあがりはしっとり気持ち良かったです。


ころころとした見た目がかわいらしく、洗面台に飾っておきたくなりますね。


桜が咲くこの季節にぜひ、香りを嗅いでみたり、かわいい写真を撮ってみたり、楽しんでみてくださいね。

石鹸デザイナー アロマティカラボ代表 木下和美
生活の中にアロマテラピーを取り入れる方法を提案するために、2006年アロマサロン&スクールアロマティカをオープン。
2013年には化粧品製造業、化粧品製造販売業の許可を取得し、手作り化粧石けんのお店アロマティカラボをオープン。
アロマクラフト作りの中でも手作り石けんの人気が高く、海外や県外からも受講者が来訪。
日本全国をはじめ韓国・北京・香港・台湾・マカオ・インドネシア・ドバイ・ロシアにもレッスンで招致されている。
関連著書は、「あなたの誕生石がつくれる ジュエルせっけんキット」 (ポプラ社)「ハンドメイドの宝石せっけんの教科書」(エクスナレッジ)など多数。