北欧の心地よさが詰まった「リンネル」の世界観
遊びに行きたくなる家。
神奈川県のほぼ真ん中に位置する、綾瀬市。ご夫婦ともに高校の先生という職業のお二人(齋藤様、30代)が、仕事の都合上利便性もよいというこの場所に、マイホームを建築されました。
いつか家を建てたいねという話はしていたので、奥様の好みである“北欧”というキーワードを軸に、結婚式が終わったあとから少しずつ検討をしはじめたそう。
地域の大きな住宅展示場へ行ったり、ネット検索して資料請求などをしているうちに、とても親身になってくれる工務店さまと出会い、“北欧“暮らしのわくわくが詰まったこの家の提案を受けたときは、まさに「これだ…!」と、衝撃だったとか。
もともと住んでいたアパートからすぐのところに土地がみつかり、生活圏を大きく変える必要もなかったので、大きな買い物を前に、不安要素を一つ一つ取り除いてくれた工務店様にはすごく感謝しているそう。
職業柄か、コミュニケーションが得意なご夫婦のご自宅。誰かしらが遊びにきて、ゆっくりくつろいで帰るのが週末の恒例行事となっています。建築から3年ほど経つ今も、二人で「いい家だねぇ」といい合うほどに、自他共に認める、心地のよい暮らしのご紹介です。
玄関を入ると、広い土間に、長いベンチ。
ご近所付き合いでお話をするときなど、ちょっと座ることができて便利なベンチ。自分たちも靴を履くときにはちょうどよい高さで重宝しているそう。大きな窓がついているので、玄関はいつも明るい自然光がはいります。
解放感のある間取り。
ご夫婦が選んだのは『カーサリンネル』という、“北欧の豊かな暮らしぶりからヒントを得た工夫“がちりばめられた家。『カーサカリーナ』が、心地よい暮らしを提案する雑誌『リンネル』とコラボレーションした、規格型住宅です。
北欧の人々の暮らしをヒントに、緻密な空間デザインが施され、それは“人とのコミュニケーション”という観点からも、十分に計算しつくされた間取り、設計となっているそう。
来訪者は、玄関扉を開けた瞬間広がる解放感のある空間に「え?!」とか「!!」という、予期しない反応をするひとが多いのだとか。
奥様は、家全体を見渡せる階段に座って、ソファで寛ぐご主人と会話をすることも。
キッチンは“料理が楽しくなる”がコンセプト。
“家にいる時間を楽しむ”というのは、まさに北欧ならではの生活スタイル。ここで過ごす家族や仲間との時間についても考慮し、空間設計がされています。
『カーサリンネル』仕様の、無垢の木のキッチン su:iji
シンプルで、優しい色使いが特徴の北欧デザイン。リンネルの世界観と機能性を考慮して、キッチンにはうづくりのフラット扉(su:ijiスイージーNZ20、ナチュラル色)が採用されています。パイン材が選ばれているのは、経年による色の変化もわかりやすく、暮らしがより楽しくなるかも、というインテリアスタイリストの石井佳苗さんのアドバイスがあったから。
細かいところも、一つ一つに“リンネルらしさ“が備わっています。
女性職人の作った真鍮六角ハンドル
こちらもカーサリンネルの標準仕様。「木が絞まってみえますね。」と齋藤さま。時間の経過とともに艶の色が変化していくのが真鍮の特徴ですが、布でお手入れをするなど少々手間をかけながら、無垢の木の扉材とともに成長が楽しめる、“こだわり取っ手”のパーツが選ばれています。
3年経過。
「少しずつあめ色に育っていますね。」と伝えると奥様は毎日みているせいか、その変化に気づいていなかった様子。以前撮った写真と見比べて「ほんとだ…!おうち育ててるみたいで楽しいです。暮らす楽しみを感じることができて、ますますいいですね。」
無垢の扉は、時間の経過とともに木のもつ成分が細胞にしみわたり、しっとり落ち着いた色合いに変化していきます。
収納庫も、キッチンと同様に経年美化。
「とにかくいっぱい入るんですよ。このキッチンのせいで、お皿やコップがいっぱい増えました…。」齋藤さんは食器棚を置きたくなかったそうで、空間にも馴染むこの収納庫がとてもお気に入り。
来訪者の多い齋藤家。
来訪者にはとくに、キッチン、そして“収納“についてよく聞かれるそう。そのたびに、すべての引き出しをあけて、たっぷり入ることを自慢しているとか。
檜の米びつ。
奥様の出身は宮城県。ご実家からいつももらってくるというお米には思い入れがあり、米びつはじっくり吟味して選んだキッチン道具の一つ。防虫、防湿効果のある檜でできていて、鮮度よく保つことができます。
ご主人とも一緒に。
基本的に普段は奥様がお料理をするが、たまにご主人と一緒にキッチンに立つこともあるそう。収納庫が作業台にもなるので、ご主人がラーメンを茹でている間、奥様は作業台でスープを調理。
共通の教え子たち、同僚が遊びにくることも。
いつも集まるメンバーとの食事会では、ごはんを作る人、お酒をつくる人、役割分担があるそう。キッチンで2、3人行き来しても動きやすいゆったりとした広さを備えています。
適材適所に配置された収納 ピノアース
「紺でもないしグレーでもない。珍しくて大人かわいいですね。」齋藤さんはこの色を見た瞬間とても気に入ったそう。クローゼットや室内ドアに使われているこの色は、『カーサリンネル』の完全オリジナル特注色。
ところどころに、まだまだ楽しい仕掛け。
2階ホールは、家具を置いて自分だけの小さな空間がつくれる仕様。ご主人がここに座って本を読んだりギター弾いたり、暮らしを楽しむお気に入りの場所。
奥様曰く、ご主人は歌もギターも、なんでも上手にこなすことができて、生徒にも慕われる存在だそう。(この日は部活動の顧問として外出されていたので、お会いできず残念。)
ドッグランの庭を眺める愛犬、サンちゃん。
ここで暮らしはじめてから家族にお迎えしたわんちゃん。飼う予定はなかったけれど、ペットショップに行ったら、目が合ってしまったそう…。名前は、結婚式でもつかった、夫婦で好きな花、ひまわり(サンフラワー)が由来。サンちゃんはご近所でも人気もので、コミュニケーションのきっかけにもなっています。
三角屋根の白いおうち。
外観のデザインが珍しく、周辺で目印にもなっているという齋藤家。
「“北欧”の家といっても、赤、紺、緑…というような、そういうイメージではなかったのです。」と、奥様は家探しをするなかで、“北欧テイスト”は、もっと細分化されるのでは?と疑問をもったそう。
今の家を選ぶきっかけとなったパンフレットの表紙を見たときには「ああこれだ…!」としっくりきて、県外のモデルルームにも足を運んだとき、自分の中でやっと答え合わせができたのだとか。
ONとOFF
なんと奥様は昨年、優秀授業実践教員として選ばれるほど、先生としても活躍されている方。休日にたっぷりと英気を養い、コンディションを整えることのできる家、暮らしをみつけたおかげで、お仕事でも力を発揮することができるのかもしれません。
(文:松岡)