自然と一体化して暮らす家
ドイツの暮らしで見つけた、理想の住まいのヒント
ご夫婦の家づくりのモチベーションは「犬を飼うこと」。
元々注文住宅への強いこだわりはない中で、大好きな犬を気兼ねなく飼える家を作りたい!と検討し始めた家づくりだったそうです。
けれど、その後旦那さまのお仕事の都合で3年あまりドイツで暮らすことに。現地での空間の使い方に新鮮な驚きを覚えたという奥さま。暮らしたい家の輪郭が徐々に明確になり、「自然と一体化したような家」というコンセプトが生まれました。
家を建てることにしたのは、奥さまのご実家のすぐ近く。子どものころから親しんだ、たくさんの自然に囲まれた土地。
遊びに来た人が必ずほめてくれる大きな窓。ドイツ時代に見てきた窓へのリスペクトから、ぜひ取り入れたいと願っていた。
もう一つ、よく褒められるのは木のキッチン。オーク材を使った家具のような仕立てが、空間にしっくりと馴染んでいる。
奥さまが理想のキッチンを書き起こした図。
これは既製品では実現できないだろうと考えていたところ、画像検索でたまたま見つけたウッドワンのキッチンが条件にぴったりと当てはまった。
最終的な配列は、ショールームで現物を見ながら決めた。何をどこに置くかを計画してから配置したため、とても使いやすい。
大きな窓の奥にあるのは、ウッドデッキのテラス。
庭を見ながらお茶を飲んだり、犬を遊ばせたり…このテラスも、ドイツでの暮らしにヒントを得ている。
壁全面の大きな窓は、夏は少し暑いのではと心配になる。でも実は、真夏には朝10時以降は直射日光が当たらない。冬は逆に日差しがたくさん入って暖かい。
これは、1.8メートルもある深い軒のおかげ。「(建築家の)佐藤さんのマジックです」
オーク材にうづくり加工を施し、自然塗料を塗った床。犬が滑りにくいようにと選んだが、人が過ごすにも足触りがよくとても気持ち良い。
家づくりは、建築家の佐藤さんによる「どういう暮らしがしたいですか」という聞き取りから始まった。
最初に完成後の暮らしをしっかりイメージすることができていたからこそ、時に投げ出したくなるほどの家づくりの大変さを乗り越えられたと感じている。
家のコンセプトが存分に感じられる、大好きな眺め。
(文:松浦)
お客さまと木のある暮らしとのつながりデータ
[建物種類] 戸建て新築
[ご家族構成] ご夫婦2人