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2018.12.18

自然が、自然に、とけこむ日々 #02

色褪せてゆく冬のはじまりを楽しむ

自然を感じる暮らしって、ローカルな場所でなければできないのでしょうか?日本の伝統って、いまの私たちの暮らしとは縁の遠い話なのでしょうか?きっと、そんなことはありません。「自然が、自然に、とけこむ日々」のシリーズでは、もっと自由に、いまのスタイルにあわせて、日本の風習や、季節の情緒を楽しむかたちを探っていきます。

日本には二十四の季節があります

見上げる樹々が葉を落とし、足もとの野草が枯れ草色に変わる冬のはじまりの景色は、日毎にトーンを落としてゆきます。

一年に様々な情景を持つ日本には二十四の季節があります。もともとは中国から伝わった暦文化で「二十四節気(にじゅうしせっき)」と呼ばれますが、四季が春夏秋冬と言う名前を持つように二十四節気もまた「立春」「雨水(うすい)」「啓蟄(けいちつ)」「春分」・・・と漢字二文字の美しい名前があり、だいたい二週間ごとに移り変わってゆきます。

現代に、特に市街地で暮らしていると、お買い物に出掛けるショッピングモールの飾り付けや、イベントの商材を見掛けることが「もう一ヶ月もするとそういう時期なんだな」と季節の経過に気付くきっかけになったりします。自然と触れ合う機会が少ないと、二週間ごとに季節が変化するなんて想像し難いことかも知れませんが、里山では実際におおよそそれくらいの期間で移ろいを感じるものです。

全員に同じ季節が巡ってきます

里山に暮らしていなくても、私たちが自然が出す小さなサインに気付くことさえ出来れば、何処に住んでいたってちゃんと季節の移ろいをみつけることができます。
ただそれにはサインを受信する感度の良いアンテナが必要。日々の生活の中で優先順位的に後回しにして、しまい込んでいる心のアンテナを、ちょこっとつまみ出してくることで、暮らす場所を問わず季節を感じ自然に寄り添う暮らしが出来るはずです。

道ばたに咲く花の色、背中に感じる陽の暖かさ、風の音・・・

せっかく沢山の季節を持つところに暮らしているのだから、心のアンテナの受信感度を良好に、目で見て触れて、もっとゆたかに一年を楽しみたいですね。
公園に生えているねこじゃらし

冬のはじまりを楽しむ

青々しい色と伸び盛る勢いに、溢れんばかりの生命力を表現していた夏草。あの頃の面影はどこへやら、冬は北からの風にカサカサと乾いた音をたて寂しさすら感じます。けれどみずみずしさを失うこの季節だからこそできる植物の楽しみ方があります。

普段気に留めない公園や植え込みの片隅の野草には、良く見るととっても愛らしい形のものがあるのです。フワフワやチクチクの毛があるものなんて特にそうです。
身近にあるこの天然のドライフラワーをつかって、冬のインテリアを飾ってみましょう。

ねこじゃらしのリースの作り方

ねこじゃらしを摘んでみましょう。
ねこじゃらしは、毛の付け根に小さなタネがついています。熟すとそのタネが落ち、毛だけが残るので、充分に枯れたものほどリースやスワッグに適しています。
なるべくカサカサしていて、タネの飛んだあとのものを選びます。
ねこじゃらしを摘む
摘んで来たネコジャラシは葉っぱを取り除き、毛のふさふさの下から13cmほどで軸を切ります。切ったネコジャラシを10本ほど残して、残りを5本ずつ程度束にしていきます。止めるのは紙テープでも細いワイヤーでもかまいません。
ねこじゃらしでリースを作る
束にしたねこじゃらしを、軸を隠すようにずらしながら連結させます。
糸(細い麻糸)か細いワイヤーで、束の軸どうしを結んでいきます。
束にしたねこじゃらしを連結する
充分な長さになったら、輪にして糸もしくはワイヤーを掛けていきます。
ねこじゃらしを輪にしてリースにする。
最後に、残してあったねこじゃらしを、表から軸が見える部分の目隠しに差し込んでいきます。
ねこじゃらしを目隠しに差し込んで完成
ふわふわが愛らしいねこじゃらしリースの完成です。

色んな種類の枯れた野草を束ねて麻紐で結んだだけのスワッグはもっと手軽に作れます。
リースと一緒に飾ってみてはいかがでしょうか。
ねこじゃらしリースとねこじゃらしスワッグを壁に飾る
素敵な冬のはじまりを楽しみましょう。

 

 

〈 取材協力 〉

hitofushi

http://hitofushi.com