自然を感じる暮らしって、ローカルな場所でなければできないのでしょうか?日本の伝統って、いまの私たちの暮らしとは縁の遠い話なのでしょうか?きっと、そんなことはありません。「自然が、自然に、とけこむ日々」のシリーズでは、もっと自由に、いまのスタイルにあわせて、日本の風習や、季節の情緒を楽しむかたちを探っていきます。
さわやかに香る緑の葉
公園や神社など、身近によく見かける松の木。子どものころ、なぜだか松ぼっくりを集めて、お家にもって帰ったことがある方も多いのではないでしょうか。そんな松の木の新芽で、なんとサイダーが作れるとか。初夏にしかとれない新芽を採取して作ってみました。
なぜ松の葉でサイダーが作れるの?
そもそも松の葉でなぜサイダーが出来るのでしょうか。松の葉には天然酵母がついており、砂糖と日光を材料に炭酸発酵するのだそう。自然がもつ力って不思議で面白いですよね。
作り方
材料
・松の葉(新芽)…両掌のサイズくらいのざるにいっぱい
・ビン(ペットボトル)…300ml入るぐらい ※ペットボトルの場合は炭酸飲料用のものを使うのがおススメ。
・水…300ml
・砂糖…30g
松の木が生えている公園に行くと、とっても爽やかな香りが広がります。できるだけ若くて元気な葉っぱが集まっているところの枝ごと採取しましょう。松の枝がベタベタするので、ビニール手袋などをしていくと汚れなくて安心です。
(1)枝から松の葉を取り、葉っぱについている汚れを洗い落とす。
簡単に葉っぱをとることができて、なんだか無心になれます。その間も爽やかな松の香りが。
(2)ビン(ペットボトル)に松の葉をいっぱいに詰めます。
割りばしで葉っぱの向きを縦にそろえて詰めていくと、キレイに入ります。
(3)砂糖と水を合わせておいた砂糖水をひたひたになるくらいまで入れます。
(4)日当たりの良いところに3日間くらいおきます。
1日ほどでぷくぷくと気泡が出てきます。
(5)3日後、サイダーのみを取り出します。
蓋をあけた瞬間、「プシュッ」と小さな音が鳴りました!ちょっと感動!
それでは、いただきます!
スタッフでおそるおそる飲んでみました。
「おいしい~!あとからさわやかな香りが!」
「もうちょっと、シュワッとする感じがほしいかも?」
「今度はもうちょっと日数おいたほうが、発酵して良いかもね。」
こんな風にサイダーが作れる!なんてちょっとした感動が味わえました。夏休みの自由研究に、お子さんといろいろなパターンで挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
わたしたちウッドワンは、ニュージーランドでニュージーパイン®という松の木を育てています。いつの日か、この森の松の葉でサイダーを作れたら・・・なんて思った実験でした。
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