Ki-Mama

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2020.04.15

自然が、自然に、とけこむ日々 #12

日々、日本茶を楽しむ

自然を感じる暮らしって、ローカルな場所でなければできないのでしょうか?日本の伝統って、いまの私たちの暮らしとは縁の遠い話なのでしょうか?きっと、そんなことはありません。「自然が、自然に、とけこむ日々」のシリーズでは、もっと自由に、いまのスタイルにあわせて、日本の風習や、季節の情緒を楽しむかたちを探っていきます。

暮らしの中のお茶

私の暮らしの中で、日本茶は欠かせない憩いをもたらすものの一つです。

コーヒーにしようか、紅茶にしようかを悩むように、緑茶にしようか玄米茶にしようかほうじ茶にしようか、はたまたほうじ茶をラテにしようかと日本茶選びを楽しんでいます。

ほうじ茶

立春から数えて88日目は、昔から八十八夜と呼ばれます。この頃から日毎に夏めき、新緑の勢いが増していきます。お茶の木も新芽が育ち新茶が収穫され始めます。新茶は甘くておいしい上に、今年最初の芽吹きの力をもらえる気がして、店頭に並び始める5月中旬が毎年楽しみなのです。

日本茶に、きちんと淹れるにはハードルが高く、嗜好品として気軽に楽しむには物足りないという印象を持っていませんか?だとしたらとてももったいない!本当は、一日の中の気持ちの変化にも合わせて濃さも飲み方も、器も自由に選んで楽しめるとても親しみやすい飲み物なのです。

季節に合わせてお茶を楽しむ

緑茶

春のティータイムは 80度くらいの湯温で淹れた緑茶で和菓子をいただきます。和菓子の油分のないすっきりとした甘味と緑茶の仄かな渋みは最高の相性です。自分で楽しむ気楽なお茶は湯温もきっちり測らず淹れます。器から移し替えるごとに10度ほど下がると言われているので、沸いたばかりのお湯は湯覚ましや湯飲みを行ったり来たりさせて、すこし冷まして注ぎます。急須に一度入れたお湯は最後の一滴まで丁寧に。最初の一杯が一煎目、この後もう一度注いだお湯で出すのが二煎目のお茶。一煎目と二煎目とで味や風味の変化を楽しむことができます。急須は万古焼か常滑焼が有名で、湯を柔らかく円やかにしてくれると言われています。湯呑みはいくつか集めて、お菓子や気分に合わせて使っても楽しいです。

緑茶 水出し

夏はぜひ水出しを。一人分5gの茶葉と一人分70ccの水そして氷をポットに入れてそのまま15分冷蔵庫に置くだけです。甘味がしっかり出て、茶葉本来の爽やかな味を楽しむことができます。

 

ご飯が美味しい秋は、食中茶に玄米茶を。新米おにぎりに甘辛みそを塗って焼きおにぎりに、玄米と焼きおにぎりの香りとが互いを引き立て合います。

ほうじ茶

冬の朝。温かいほうじ茶を、お気に入りのマグカップを手のひらに包むようにしてゆっくり飲みます。茶葉の香りの湯気と丸くて優しい風味は、寝起きの心と身体を優しく目覚めさせてくれます。

さ、お茶をいれよう

飲んだり食べたりしすぎたと感じた時は、少し濃い目の緑茶を飲んで身体をリセットしてみたり、寛ぎの夜には濃い目に入れたほうじ茶を温めた牛乳や豆乳で割ってラテにしてみたりと、お茶とのお付き合いは、飲み方も温度もどこまでも自由です。好きな茶葉をブレンドすれば自分だけの味だって作れてしまいます。

茶器

まずはお家に日本茶の茶葉を何種類か揃えることから。そうしてお茶と仲良くなったら、今度はぜひ素敵な茶器も揃えてみてください。お茶との関係で、毎日が少し豊かになりますよ。

〈 取材協力 〉

hitofushi