自然を感じる暮らしって、ローカルな場所でなければできないのでしょうか?日本の伝統って、いまの私たちの暮らしとは縁の遠い話なのでしょうか?きっと、そんなことはありません。「自然が、自然に、とけこむ日々」のシリーズでは、もっと自由に、いまのスタイルにあわせて、日本の風習や、季節の情緒を楽しむかたちを探っていきます。
前回は、よもぎの探し方をご紹介しています。
『身近な薬草よもぎのお話~究極の和製ハーブの探し方~』はこちらからどうぞ。
摘んだよもぎでお団子作り
自然豊かなところにお出かけすることも多くなるこの季節。足もとによもぎを見つけたら少し持ち帰って、生葉から作る草団子つくりに挑戦してみるのはいかがでしょうか。摘む時のポイントはなるべく柔らかそうな葉を選ぶこと。虫がついていないかも確認して下さいね。
さて、まずは下準備。葉から茎や軸をとりのぞき良く水洗いします。沸騰したお湯にお塩をひとつまみ入れ、よもぎをさっと湯がいて水にとったら葉を集めて水分をギュッと絞ってください。絞った葉をみじん切りにしてからすり鉢で擦りつぶすとよもぎペーストの完成です。この状態で小分けにラップに包んで冷凍しておいてもいいですよ。
〈よもぎ団子の材料/串団子1本5個の串6本分〉
上新粉 150g
熱湯 140cc
砂糖 50g
白玉粉 50g
水 50cc
よもぎペースト 10g
1.白玉粉に少しずつ水を加え、だまのない粘土状にこねます(耳たぶの柔らかさを目安に)。
2.上新粉と砂糖を合わせたところに少しずつ熱湯入れながらヘラなどで混ぜ、粗熱が取れたら手でしっかりこねます。
3.1と2をこね合わせます。
4.ムラなく混ざり合わさったらよもぎペーストを入れさらにこねます。
5.生地を二等分に分け、それぞれを細長い棒状にのばして15個にカットします。
6.たっぷりのお湯を沸騰させ、丸めて軽くつぶした生地を投入していきます。
7.浮き上がって3、4分したら氷水にとります。
8.団子の表面の水気を拭き取って串に挿していきます。
お好みで餡をのせたり、餅編みで表面を焼いてみたらしタレ(醤油1:砂糖2:みりん1:片栗粉1:水2の割合で鍋に入れてグツグツ透明になるまで煮立たせます)をかけたりしてお召し上がりくださいね。
葉の香りが一番良くなるのが5月頃です。
手作りでしか味わえない美味しさと究極の和製ハーブの香りを堪能しながら、日本の春の恵みを楽しみましょう。
〈 取材協力 〉