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Lifestyle

2022.10.31

季節のインテリアレッスン #11

うつわのstyling

 
こんにちは、インテリアスタイリストのさかのまどかです。
今回お話するテーマは「うつわのstyling」。

秋も一段と深まり、食の嗜好も変わってきたこの頃・・

我が家では料理を盛り付ける際に使ううつわもライトなガラスのものから、
少し土の質感を感じる重ためのものに変えたりして楽しんでいます。

目で見て(視覚的に)楽しませてくれる色彩や形、触れて感じられる質感や手触り
感覚を意識して自分がいいなと思うものを選んでみると

毎日の生活の中に豊かさを感じることができます。

「使うたびに心潤う 美しい日用品」

今回は、うつわのお話を掘り下げてみるべく
陶芸作家のnarumiyashiroさんに我が家へお越しいただきました。

「使うたびに心潤う 美しい日用品」をコンセプトとされているワケ、
narumiさんにとって潤いある日々の生活とは・・などなど、お話を伺っていきたいと思います。

「陶芸を始めた頃、陶芸作家のご夫婦が開かれている教室に通っていました。

ご夫婦は、旬のものを美味しくいただくこと
ご自身の作品であるうつわを惜しまず使ってお料理を盛ること
相手との会話を楽しみながら食事をすることが、自然と日常になっている方々でした。

なんて豊かな時間だろう!

と衝撃を受け、自分の心が満たされていることを発見していくような経験でした。

その陶芸教室に通っていた過程から、「使うたびに心潤う 美しい日用品」というコンセプトが生まれたと思います。」(narumiさん)

お気に入りのうつわを日常で使うということ

narumiさんの作品を実際に生活の中で使ってみると、普段から使いやすいデザインだと実感します。

陶芸作家さんの作品と思うと、日常で使うことに対してハードルが高かったり、もったいなくて使えない、という方もいらっしゃるかもしれません。

デイリーに使えることを大事にしているのはどういう想いがあるのか聞いてみました。

「うつわは食材を食べるために作られた道具・日用品なので、日常使いとして使いやすいことが大事だと思っています。

ただ、使いやすいだけでは味気がないので、美しいと感じる視点との両方を作りたいという思いから

使いやすい中にも洗練されたデザインを掛け合わせて、今のデザインになっていった気がします。

自分の中で良いなと思うもの、心地がいいなと感じるうつわを手にされたら

今日はちょっと料理頑張ろう!とか、スーパーのお惣菜だけどうつわに盛ってみよう!とか、
ひとつひとつ丁寧に選んでいくモチベーションに繋がると思います。

私が作るうつわも、そんなきっかけになると嬉しいですし、そうやって使うたびに少しでも “心が潤う” 瞬間を作ることができたら良いなという気持ちで制作しています。

ナイフの傷がついたり、食材の色が染み込んでいったりすることもありますが
変化していくことも良いなと思っています。

なので、もったいないから使えないと言わず、どんどん使って欲しいと思います。」(narumiさん)

narumiさんの想いが詰まったうつわたち。

もう一つのテーマである「simple, basic, sophisticated 」という空気感もインスタグラムやHPの写真から伺えます。

_narumiyashiro_ / ナルミヤシロ Instagramより

はじめてお会いしたのは共通の知人が運営する鎌倉のギャラリーのオープニングイベントにて。
併設するSHOPの数ある商品のなかにnarumiさんのうつわが扱われていました。

narumiさんのうつわに目を引かれた私。しっかりとしたリム(縁)が特徴的です。

当初は、海外の作家さんの作品かな? だとしたらこのシンプルだけど力強い雰囲気はアメリカかな・・?と思ってギャラリーのオーナーに聞いてみたところ

「作家さんがそこにいますよ〜」と、紹介されたのはまだ初々しい空気のある日本人の女性の方でした!

narumiさんのうつわを見ていると、スタイリングのインスピレーションが湧いてきます。
早速買って帰って自宅や仕事場でスタイリングを楽しんでいました。

Madoka SAKANO Interior (&props) Stylist HPより

色の個性を活かしたうつわのスタイリング

narumiyashiroの作品から、3色のうつわを使ったスタイリングを紹介していきたいと思います。

Styling1 : bluegray

simple & basicなデイリー使いをイメージしたstyle.

narumiさん のうつわはシンプルだけど

薄いカラーグラデーションが陰影をつくり、太めのリムのバランスがスタイリングを単調にさせない。

モノトーン・WOOD・green・simpleなグラフィックと合わせた。

Styling2: spice pink

pink の優しいカラーリングをフレンチヴィンテージのテイストでstyling.

Astie de Villatteのうつわ・Baby pink、ラベンダーの柔らかなリネン・繊細なお花とあわせて

やわらかな空気に。

今回はfrench tasteで作りましたが、じつはシンプルなスタイルもなんでも合わせやすいのがspice pink.

特にこういう絶妙な淡いpink色のうつわはなかなか出会うことがなく
購入したい!と思ったところ在庫がなかったので、数ヶ月待ってようやく購入しました。

Styling 3: red brown

温かい色合いとこってりとした質感がかっこいいred brownのうつわ。

ベトナムのうつわやコースター、アフリカのカゴ、クバクロス などをあわせてオリエンタルmixな印象に。

スタイリングをするときには自由な発想が大事だなと考えているので

普段のnarumiさんのインスタグラムの宣材写真のイメージなどにとらわれず、ガラリと変えてつくってみたところ、narumiさんにも気に入って頂けました。

素敵なセッションができて嬉しく思います。

「自分の好きなものを追求して丁寧に選ぶこと、それは自分自身を大切にすることだと思います。

日々身に付ける物や毎日近くにある物、それは自分自身の延長みたいなもの、、

うつわもその一つのツールとして、 少しでも誰かの ”心を潤す” ものになってほしいと願っています。」(narumiさん)

お気に入りのうつわを見つけたら、食材の色味やカトラリーも合わせて

自分の好きなように自由な発想でスタイリングを楽しんでみてください。

いいなと感じるものに囲まれて食事をする時間は、きっと心が潤うようなひと時になるはずです。

うつわのstylingをやってみた、お気に入りのうつわを使ってみた、という方は
ぜひ #kimamaws でお知らせください!

<取材協力>

narumiyashiro
narumiyashiro ceramic works
陶芸作家。
埼玉県出身。
2014年に会社を退職し陶芸を始める。
2018年に独立後、2020年より東京・世田谷にアトリエを移し、活動中。

HP: http://narumiyashiro.com/
Instagram: @_narumiyashiro_
https://instagram.com/_narumiyashiro_?igshid=YmMyMTA2M2Y=

さかのまどか
インテリアスタイリスト

雑誌・webなどのメディア・広告撮影時のインテリアスタイリング、商業施設・ショールーム・ホテル・オフィスなどのアートワークやディスプレイ、住宅などのインテリアコーディネート提案をしており、アンティークやハンドクラフト・植物や花を取り入れたインテリアの提案を得意としている。
匂いを感じられるインテリア、ストーリーを大切にしてスタイリングをしています。

HP:http://coryo.co/
Instagram:@coryo.co https://www.instagram.com/coryo.co/


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