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『グレーテルのかまど』思い描いたグリム童話のような世界

築50年の家をリフォーム。

“モノ選び”は、永く大事に使えるものが基本という90代のお母さまと、昔からその影響をずっと受けてきたという娘の千恵子さん。日中はほぼ親子2人で過ごすというこの家は、築50年。思い入れもあり、大切に暮らしてきた家だったが、お風呂とキッチンなど、水回りが傷みだし、どうしても直さなければならない状態となったことを機に、部分的にリフォームをされた。
お母さまの要望としては「古い建具は残したい」ということ。千恵子さんは、NHKテレビ番組『グレーテルのかまど』のような「グリム童話のような世界のイメージにしたい」ということ。
お2人の要望がうまくかけ合わされ、新しい空間に生まれ変わった。

自然光だけでも明るい部屋。

千恵子さん曰く、リフォーム前は「ザ・昭和という感じの台所」。
真ん中に大きなテーブルがあったので、調理しながら冷蔵庫に行ったり、食器をだしたり、行ったり来たりしていた。「今はうしろをむけば冷蔵庫があるし、食器棚にもすぐ手が届くので、導線が本当によくなってうれしい。」親戚が遊びにきてくれたとき「動きやすいし、この距離感がいいね。」と褒められたそう。

部屋の窓の外は石垣。

窓はもともとくもりガラスが使われており、部屋全体が暗かったそう。透明ガラスに変えてもらったことで明るくなり、窓から石垣が綺麗にみえるようになった。「なんでずっとくもりガラスだったんだろう…」と千恵子さん。

【BEFORE】リフォーム前のお写真。窓枠や収納は再利用されている。

ガラスを入替えた窓。

動きやすいキッチン

キッチンはショールームで展示されていたという、奥行きもあるパーティー型のsu:ijiスイージーを選択。
昔から木のおもちゃや雑貨が好きで、見ていた番組 にも出てくるようなやわらかい雰囲気の家がいいなと思っていた千恵子さん。
木の持つあたたかいぬくもりに実際に触れて体感したことで「ずっとこういうところにいれたらいいな」「浦島太郎が竜宮城にいったらこういう感じだね」と、ショールームに行ったその日の感動は、離れて暮らす娘さんにも報告したほどだったそう。

広々としたワークトップ

リフォームしたらキッチンでお蕎麦を打ったりしたかったそう。単身赴任中で、月に1度帰宅されるという千恵子さんのご主人は「それはテーブルでやればいいじゃない」と当初は言っていたそうだが「このキッチンなら別途で作業台をつくらなくても、作業スペースが広くて兼用になるから」と、説得した。

窓側は収納に変更。

BEFORE写真にあるように、もともとキッチンは一般的なI型で、窓側に沿うつくりだったが、そこを収納に変更。作業台も広くて、木のぬくもりが感じられるキッチンはイメージとぴったり合い、部屋の真ん中に設置されることとなった。

最初に予定していた設計とはまったく違うものになって、実は予算もかなりあがってしまったそうだが、施工を担当したななとトンカチ(株)さんの提案により、思い描いたイメージでリフォームをすすめることとなった。

“かまど”に欠かせない「薪ストーブ」も。

家の近所にみかん畑を所有しており、木を畑で燃やして処分することもあるので、ストーブで有効活用したいという想いがあったそう。これもまた、当初の予定にはない憧れのものだったが、「(リフォーム後に)またあとでつけることはできないでしょ」後悔のないようにとお母さまが賛同してくれたそう。

薪ストーブで、鉄瓶をあたためる。

薪ストーブではさつまいもを焼いたりするそう。
専用のプレートを使えばピザや焼き鳥、アヒージョなどをつくることもできる。「遠赤外線なので、パンを焼いてもおいしいですよ」と、(合)ランドマークストーブの片山さま。通常、火をつけるのに特にコツはいらないそうだが、“煙が出にくい、ガラスが汚れない燃やしかた”があるそうで、撮影のためにとわざわざ同席してくださった。

最近薪ストーブユーザーは増えているそうだが、薪を割る、乾かす、という時間の余裕も必要になる。また、煙が出るので、事前にご近所さんへの配慮も必要になる。「そういう意味で、簡単には付けないほうがいいですね。」とアドバイスも。

キッチン空間に取り付けたトルコランプ。

お友達に誘われて行った教室で、この部屋に合うイメージで作ったそう。

夕暮れ時、窓にランプが映る。

ガラスを綺麗にしたことで、石垣がみえて、陽が落ちてくるとランプが窓に反射する。この夕暮れの時間が一番好きだそう。「今度夕顔を植えようかなと思ってるんです。」と千恵子さん。

リフォームしたキッチン空間と、既存廊下。

キッチン前面の収納には、お気に入りの食器や、オルゴールなど、思い出のものを飾っている。

キッチン側からみた縁側(既存部分)

縁側の畳部屋。

外は水路がみえて、旅館のような造り。お孫さんたちが遊びにくると「雪見障子」を珍しがってあけて、外を見る。たまにかわいい小鳥がやってくるそう。

雑貨や箱を再生

リフォームをするときに出てきた紙の箱など、お母さまが捨てるというので千恵子さんが「一閑張り」をして再生させた。「一閑張り」とは、傷んだ籠やざるに、和紙や着物の端布などを張って、柿渋を塗って丈夫に再生させるというもの。

体力もつかうリフォーム

リフォーム工事中は、外にスズメバチの巣があったり、“とんでもない状態”だったそう。いらないものを片付ける必要もあったので、かなり体力はつかったが、その分仕上がりが楽しみだったそう。
「こんなに大がかりな間取り変更をしなくても、それなりにきれいになったとはおもうのです。でもこだわったというか、こうしたいからこうするという風に、進めることができてよかった。」と千恵子さん。ご主人も、帰宅した際には「あーやっぱいいねー。」と言ってくれるそう。

(取材後「キッチンリフォームでまた再生の一歩を踏み出したかのようです。」と、ご丁寧に、編集部宛にお葉書もいただきました。ありがとうございます。)

左から ランドマークストーブの片山さん、ななとトンカチ(株)の田中さん、岩邉社長

お施主様とは、お客様からお客様へ、というご紹介で繋がった。「家をみさせてもらったときに、暮らしぶりや好きなイメージが伝わってきていたので、提案しやすかった。」と、田中さん。
お施主様とは、家のメンテナンスなどで、これから先も関わることになる。

(文:松岡)

[お客さまと木のある暮らしとのつながりデータ]

[ウッドワンの商品を選んだ理由]
・昔から木のおもちゃや雑貨が好きで、見ていた番組にも出てくるようなやわらかい雰囲気の家がいいなと思っていた。


このスタイルで使用している商品

設計・施工:ななとトンカチ株式会社


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